女性の更年期障害はよく知られていますが、最近は中年の男性にもホルモンの低下による更年期障害(LOH症候群:late onset hypogonadism)が起こることが分かってきました。その原因はいまだ分かっておりませんが、ストレスや生活習慣病(高血圧、糖尿病など)などが関与していると考えられています。診断には簡単な質問票と血液中の男性ホルモン(遊離型テストステロン)値を測定します。最近疲れやすくなった、よく眠れない、イライラする、意欲がわかないなどの症状を感じる方は是非一度ご相談ください。治療は生活習慣の改善や男性ホルモンの補充療法(筋肉注射や陰嚢への軟膏塗布)を行います。