男性ヘルスケア

泌尿器科疾患について

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男性ヘルスケア

1.男性更年期障害(LOH症候群)

1.男性更年期障害(LOH症候群)

女性の更年期障害はよく知られていますが、最近は中年の男性にもホルモンの低下による更年期障害(LOH症候群:late onset hypogonadism)が起こることが分かってきました。その原因はいまだ分かっておりませんが、ストレスや生活習慣病(高血圧、糖尿病など)などが関与していると考えられています。診断には簡単な質問票と血液中の男性ホルモン(遊離型テストステロン)値を測定します。最近疲れやすくなった、よく眠れない、イライラする、意欲がわかないなどの症状を感じる方は是非一度ご相談ください。治療は生活習慣の改善や男性ホルモンの補充療法(筋肉注射や陰嚢への軟膏塗布)を行います。

男性更年期障害の質問票はこちら

(26点以下:異常なし、27~36点:軽症、37~49点:中等症、50点以上:重症)

2.勃起障害(ED)

EDは加齢のみならず、喫煙、肥満、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)、不眠症などによっても起こります。特にEDは心血管疾患の前兆と考えられています。重篤な全身疾患が隠れている可能性もありますので、恥ずかしがらずに是非一度ご相談ください。治療は主として薬物療法(バイアグラ、レビトラ、シアリス)です。

勃起障害の質問票はこちら

(7点以下:重症、8~21点:軽症~中等症、22点以上:異常なし)

3.男性の尿失禁

男性の尿失禁

当院では前立腺癌や前立腺肥大症術後の男性尿失禁に対して、積極的に治療を行っております。軽症~中等症の尿失禁に対しては、外来で骨盤底筋体操の個別指導や薬物療法を行っております。また、1日のパッド使用枚数が3枚以上の重症尿失禁に対しては、人工尿道括約筋埋め込み術を施行しております。この手術は2012年(平成24年)より保険適応となっておりますので、費用は一般的な手術と同等です。尿失禁でお悩みの方は是非一度ご相談ください。

人工尿道括約筋埋め込み術
 
人工尿道括約筋(AMS 800)

使用法に関して、排尿する時には陰嚢内のコントロールポンプを押します。すると、尿道のカフをふくらませていた水が圧力調整バルーンの方へ数秒間で移動し、尿道が開き、尿が出てきます。その後、2-3分かけて移動した水が圧力調整バルーンからカフの方へとまた戻り、尿道を閉め、尿漏れを防ぐ仕組みとなっております。