慈恵医大附属病院では、前立腺がん、膀胱がん、小径腎がん(4㎝以下)に対してロボット支援手術を行っております。 ロボット支援手術「ダビンチ手術」とはロボットが自由に手術を行うのではなく、執刀医が術野と離れたサ―ジョンコンソールと呼ばれる操縦席に座りロボットアームを駆使して腹腔鏡手術を行います。 執刀医は3Dモニターで約10倍に拡大された視野を見ながらアームに装着した鉗子を操作します。 手首以上の可動域を持つ鉗子と、コンピューターによる手ブレ防止機能により、従来の腹腔鏡手術に比べ正確で安全性の高い手術が望めます。 よってロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術では、より細かい操作が可能となり、出血量の減少、より機能を温存した手術が可能となってきています。 当院ではこれまでも多くの腹腔鏡手術を行い、その蓄積のもとにロボット支援手術を進めております。腹腔鏡手術でも十分細かい手術が可能ですが、より精度の高い手術を行うことができると考えております。
・ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術
・2019年導入以降、ロボット支援前立腺全摘除術の手術件数推移です。コロナ禍においても毎年手術件数は増加しております。これまで2021年12月までに輸血例はありません。安全に施行できております。 ・合併症のリスクは常にどの手術にもありますが、より安全に行う体制を整えています。
当院では、Intuitive社のcertificationシステムとは別に、院内の承認システムがあります。腹腔鏡手術と同様に、ロボット支援手術「ダビンチ手術」においても、院内の専門の委員会で承認を得た医師のみが本手術に携わっており、さらに医師だけでなく看護師をはじめとした医療スタッフも十分なトレーニングを積んでおり、より安全に配慮した手術を行なっております。 また2020年1月の新外来棟のオープンと同時にロボット支援手術専用の手術室が運用されており、新しい設備の整った、手術で行っております。
前立腺癌 ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術 膀胱癌 ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術 腎癌(4㎝以下) ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術 ・それぞれの治療の適応については、当院外来で専門の医師にご相談ください。 (他院から受診希望の場合は、紹介状をお手数ですがご持参ください。)