泌尿器科の特色

東京慈恵会医大学泌尿器科専門研修プログラム専攻医募集

慈恵医大泌尿器科の特色

慈恵医大泌尿器科の特色

東京慈恵会医科大学泌尿器科は開講100年を迎えたわが国で最も歴史のある講座です。慈恵医大の建学の精神自体である「病気を診ずして病人を診よ」との銘のとおり、患者本位の臨床家の育成を目指しております。また、当泌尿器科の大目標は「グローバル化、国際性の確立」です。医局在籍者は広く学内外におよび、宮崎医大、自治医大、弘前大、山形大、東京医大、岩手医大、長崎大、昭和大、千葉大、聖マリアンナ医大、新潟大、東邦大、浜松医大、京都府立医大、東海大、神戸大、杏林大、帝京大、山梨大といった多くの大学出身者が活躍しています。

慈恵医大泌尿器科の特色

若い医局員が多く、ここ毎年多くの医局員を迎えています。学年の分布は以下の通りです。入局後即戦力として、各病院で実力を発揮しています。また泌尿器科というと男性の疾患がメインで、男性の医師が多く、女性医師も10名在籍しております。 。もちろん女性泌尿器疾患に対しては、女性医師の方が活躍できる場面も多いですが、男性医師と同様に、多方面で活躍しております。最後に卒業時あるいは初期研修時の成績は一切問いません。大切なのは後期研修が始まってからのやる気です。慈恵医大泌尿器科はあなたのやる気を最大限支援したいと考えています。

グローバル化への挑戦

わが国にとどまらず世界へ情報を発信するような泌尿器科講座を目指しています。アメリカ泌尿器科学会(AUA)、ヨーロッパ泌尿器科学会(EAU)をはじめとした多くの海外の学会に若い後期研修医のときから積極的に出席してもらえるように講座を挙げて支援しています。海外の各学会には必ず2~5名の後期研修医が毎年参加しています。また、海外から著名な泌尿器科医を年3回ほど慈恵に招聘して講演会を開催し海外との交流を深めています。

よく遊び、よく学べ
~A lot of fun in TOKYO!~

よく遊び、よく学べ

東京はわが国のあらゆる情報の発信地です。その東京の中心に慈恵はあります。病室からは東京タワーやレインボー・ブリッジを一望できますし、夕方5時になれば隣接する芝増上寺の鐘の音が響き渡ります。「よく学び、よく遊べ!」が慈恵医大泌尿器科のもうひとつのキャッチ・フレーズです。仕事を終えてから繰り出す先は麻布十番や六本木の小洒落たダイニング・バーであり、ショッピングには銀座や渋谷、ジャズが好きなら六本木や赤坂の有名ジャズ・スポット、クラシック・ファンであれば海外の超一流演奏家が目白押しのサントリー・ホール、そのほか数多くのミュージカルなど慈恵近辺には地方では絶対に経験できない充実したアフターファイヴがあります。

後期研修医の身分について

慈恵医大では初期臨床研修終了後3年間の後期研修医を専門修得コース(レジデント)と呼んでいます。給与は大学の規定に従って支給されます(詳細はこちら)。大学では1日出張(研究日)を設け、経済的にも十二分にバックアップする態勢をとっています。

後期研修医制度の内容について

後期研修制度の細かい内容については日本泌尿器科学会が定めた到達目標(pdfファイル)をご覧ください。日本泌尿器科学会は後期研修を4年間に規定しています。慈恵医大泌尿器科ではこれらの到達目標を達成できるよう以下のようなプランを設定しています。詳しくは泌尿器科専門修得コースプログラムをご覧ください。

このほかに慈恵医大特有の制度としては鏡視下手術トレーニング・コースがあります。大学内に内視鏡手術のトレーニングセンターがあり定期的な講習会でスキルアップが可能です。そして、技能に応じた3つのステップを設け試験をおこない合格した方は附属病院での内視鏡手術をおこなうことができます。この制度は日本泌尿器内視鏡学会が定めた泌尿器腹腔鏡技術認定制度の専門医を取得するのに有利なものです。

1年目

小手術や基本的な処置を習得し大手術の助手に参画します。病棟における基本的なマネージメントを習得します。外来診療に必要な問診を習得し基本的な手技を研修します。

2〜3年目

大手術の第一助手を務めます。外来診療では的確な診断を下し治療プランを立てます。この時期には他の附属病院に1年程度派遣され、より多彩な症例を多く経験することになります。ここで慈恵医大のレジデントは終了します。

4年目

日本泌尿器科学会の後期研修制度の最後の年に当たります。病棟主治医として本院のチーフレジデントとなります。大手術は指導医のもとに執刀医となります。後期研修終了後に日本泌尿器科学会の専門医試験を受験します。

あなたのイメージする泌尿器科医のあらゆる将来像に対応します。

どのような医師、泌尿器科医になろうかという希望は個々の医師によって様々であると思います。たとえば研究者、勤務医、開業医など様々な進路があります。また、泌尿器科の中でも前立腺癌を専門としたいなどといった特定の専門領域に興味があるような場合もあろうかと思います。私たちの講座ではこのような多様なニーズにこたえられるよう最大限の支援をいたします。

国外留学を希望される方

後期研修終了後には国内外の提携施設への留学を奨励しており、単年あたり5名程度の留学生派遣を目指しております。最近5年間では米国に4名、カナダに2名が留学しており、留学先の研究内容も泌尿器科病理学、再生医療、遺伝子治療など多彩です。国内ではチーフレジデント終了後、必要に応じてがんセンターなどの基幹病院をはじめとした専門が特化された施設への1年間の派遣を原則としています。

研究課題

当講座では現在、以下のような研究プロジェクトが動いております。

1 )前立腺癌特異プロテオーム発現の検討。新規腫瘍マーカーの探索。
2 )尿路上皮悪性腫瘍におけるプロテオーム発現の検討。
3 )泌尿器癌に対する遺伝子治療の基礎的検討。
4 )泌尿器疾患における再生医療の検討。
5 )テッシュアレイ法による腎細胞癌予後因子の検討。
6 )テッシュアレイ法による膀胱癌の再発に関する検討。
7 )前立腺癌に対する小線源永久挿入療法における補助内分泌療法効果の検討。
8 )頻尿・尿失禁の病態生理の解明と治療法に関する検討。
9 )Pre Cushing 症候群における腫瘍内ホルモン濃度の検討。
10 )酸素電極を用いた尿中細菌の迅速薬剤感受性の検討。
11 )慢性前立腺炎の疫学的検討。

大学院への進学を希望される方

後期研修終了後に進学していただきます。大学院のカリキュラム以外に海外留学なども含まれます。
4年で終了し学位論文を提出し医学博士を授与されます。最近5年間の留学先は以下の通りです。

1. Dana-Farber Cancer Institute, Harvard University (Boston, USA)
2. David Geffen School of Medicine, UCLA (Los Angels, USA)
3. University of Pittsburgh (Pittsburgh, USA)
4. The Prostate Centre, Vancouver General Hospital, University of British Colombia (Vancouver, Canada)
5. Uniformed Services University of the Health Sciences (Bethesda, USA)

勤務医を希望される方

  1. 慈恵医大には4つの附属病院があります
  2. 1. 本院(東京都港区)
  3. 2. 葛飾医療センター(東京都葛飾区)
  4. 3. 第三病院(東京都狛江市)
  5. 4. 柏病院(千葉県柏市)
    附属病院以外の大学関連の派遣施設は以下の16病院であり、いずれもその地域の基幹病院です。
  6. 1. JR東京総合病院(東京都渋谷区)
  7. 2. 東京都リハビリテーション病院(東京都墨田区)
  8. 3. 町田市民病院(東京都町田市)
  9. 4. 東急病院(東京都世田谷区)
  10. 5. 厚木市立病院(神奈川県厚木市)
  11. 6. 富士市立中央病院(静岡県富士市)
  12. 7. さいたま北部医療センター(埼玉県さいたま市)
  13. 8. 佼成病院(東京都中野区)
  14. 9. 太田総合病院(東京都川崎市)
  15. 10. 国立成育医療研究センター病院(東京都世田谷区)
  16. 11. 練馬光が丘病院(東京都練馬区)
  17. 12. 九段坂病院(東京都千代田区)
  18. 13. 東京都立広尾病院(東京都渋谷区)
  19. 14. 太田記念病院(群馬県太田市)
  20. 15. 東京北医療センター(東京都北区)
  21. 16. 埼玉慈恵病院(埼玉県熊谷市)
  22. 17. 東京国際大堀病院(東京都三鷹市)
  23. 18. 大和徳洲会病院(神奈川県大和市)

説明会のお知らせ

2025年度専門習得コース(レジデント)採用

医局説明会を2回実施致します。

1) 第1回医局説明会
日程:2024年6月13日(木)
場所:2号館8階 泌尿器科医局集合

2)第2回 医局説明会
日程:2024年7月18日(木)
場所:2号館8階 泌尿器科医局集合

ご参加を希望される方は医局長の柳澤までメールでお知らせ願います。
また、随時施設見学も受け付けております。

連絡先:t.yanagisawa.jikei@gmail.com

採用に関して、さらに詳しい情報に関しては慈恵大学のホームページを参照してください

よくある質問

医局の雰囲気はどうですか?
メリハリのある上下関係は社会人として当然ありますが、フレンドリーな医局だと思います。先輩後輩関係なく相談しやすい雰囲気で一緒に考えて結論を導きだせる医局です。
教育システムはどうなっていますか?
後期研修医として大学で採用されると泌尿器科医局員として一緒に働くことになります。詳細は後期研修医募集のページに書いてありますので参考にしてください。基本的には3年間の間に泌尿器科の手技、診察を先輩医師の姿を見ながら日常業務を通して覚えることになります。
どういう業務体系で働いているのですか?
主治医制やチーム制ではなく、全員の患者さまを全員のスタッフで診るというスタイルで行っております。特に本院では、チーフレジデント、サブチーフレジデントというリーダー的役割の先輩の下で、指示を仰ぎながら協力し合って仕事をすることになります。
当直は何回ぐらいですか?
大学での当直は、概ね1ヵ月4回(平日3回、日曜日1回)ぐらいです。スタッフの数により多少変わります。
学会参加などはどうですか?
国内では日本泌尿器科学会、日本癌治療学会、日本泌尿器内視鏡学会、その他にも自分の興味のある分野の学会へ積極的に参加し発表をすることになります。また、アメリカ泌尿器科学会(AUA)やヨーロッパ泌尿器科学会(EAU)などの国際学会の参加を若手の頃から積極的に推奨しています。自分で発表するのは当然素晴らしいことですが、発表がなくとも先輩たちに同行し国際学会の雰囲気に慣れることが、将来自分の国際学会発表の準備になると考えています。
女性医師でもやっていけますか?
とくに「泌尿器科医として頑張りたい!」という気持ちがあれば、男女関係ありません。女性だからといって女性泌尿器の分野をやらなくてはいけないということもありません。現在、当医局には女性医師が4人います。先輩に女性がいるということは相談もしやすいと思います。
泌尿器科の中でも専門分野が分かれますか?
後期研修医のうちは、専門分野を決めてそれだけをすることをお勧めしません。広く泌尿器科の全分野を理解してから専門分野を決めることがいいと思われます。
関連病院はありますか?関連病院への派遣もありますか?
附属4病院だけでなく医局から派遣されている病院が東京近郊に10施設あります。各病院にはその病院の特色があります。若いうちは、色々な病院へ定期的な移動をすることで、色々な医療を経験することができます。またその病院の上級医の先生と働き多くを学ぶことで、その後の自分の泌尿器科医としての成長につながると思われます。
アフターファイブなどは?
日常業務が終われば、あとは自由です。医局や研究室で自分の仕事をするのもよし、夜の街に繰り出すこともよしです。医療という厳しい分野での毎日をすごすためには、メリハリのある生活をすることと、息抜きも必要です。

先輩の声

福岡屋 航

平成29年度、慈恵医大泌尿器科に入局した福岡屋です。 泌尿器科といえば世間一般的におしっこトラブルの専門家といったイメージが強いと思います。実際そのような面があることも否定は出来ませんが、泌尿器科は専門領域が腫瘍から排尿障害、生殖・性機能、透析など非常に幅広く、またその治療法としても内科的治療のみならず手術も行うなど診療・治療のマルチプレイヤーです。また、欧米で泌尿器科医が"happy surgeons"と称されるように、慈恵の諸先輩方も明るく活力がある先生方が非常に多く、とても雰囲気の良い環境で働けています。 また、良い環境は院内だけではありません。少し足を運べば明るく活力のある街、銀座、麻布十番、六本木が私達をhappyにさせてくれます。 良く学び良く遊ぶメリハリのある当院泌尿器科で、我々と是非一緒に働きましょう。

江井 裕紀

私は地方に生まれ育ち、大学も地方で、慈恵医大とは縁のない経歴を歩んで来ました。 それまで出会った泌尿器科の指導医の先生方のお人柄、多様な手技に魅力を覚え、後期研修では大学で臨床も研究もどちらも幅広く泌尿器科を学びたいと決めていたのですが、入局先はどこにしようか決めかねておりました。たまたま人の縁あって一度慈恵医大の泌尿器科に見学に参りました所、若手の先生方から上の先生方までフランクに接して下さり、大所帯でありながら皆で連携して仕事をしていこうという雰囲気を感じ、入局させていただく運びとなりました。 まだ右も左もわからない状態で先輩方にはご迷惑おかけすることも多いのですが、その都度手厚くご指導いただいておりまして、慈恵医大泌尿器科に入局してよかったと感じております。

宮島 慶一郎

初めまして、平成27年度慈恵医大卒、平成29年度に泌尿器科に入局した宮島慶一朗です。 学生の頃から泌尿器科分野に興味を持ち、学生実習の頃から、泌尿器科の先生方にはお世話になっていました。実習中にアメリカに渡り、留学先のラボを見学したのも非常にいい刺激となっています。また、研修医の時もアメリカ泌尿器科学会に参加させていただき、発表されている先生方に感銘を受け、その勇姿が今でも脳裏をよぎります。 このように、当科は学術的にも非常に盛んであり、学生・研修医の頃から要望があれば、海外のラボ見学や海外学会の参加が可能です。また留学についても年に1-2名の医局員が派遣されています。研究がしたい、海外留学がしたい、海外生活をしてみたいという気持ちがあれば、当科は非常に魅力的です。 また他先生方がおっしゃっている通り、当科の先生は非常に暖かく、面倒見のいい方ばかりで医局の雰囲気は最高です。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひとも見学にいらしてください!

阪中 啓吾

平成26年東海大卒の阪中啓吾です。初期研修を慈恵医大本院で終了し、後期研修医として4月から9月まで葛飾医療センター、10月から本院で勤務しております。泌尿器科は前立腺癌をはじめとする悪性腫瘍だけでなく、腎移植、排尿障害、尿路感染症、尿路結石、内分泌疾患、不妊治療、小児尿路疾患と扱う分野は多岐にわたっています。そのため手術術式は大変豊富で、泌尿器科癌に対する腹腔鏡下手術をはじめ、女性泌尿器である膀胱脱や子宮脱へのTVM-A・LSC、腹圧性尿失禁へのTOT、間質性膀胱炎への水圧拡張術、などがあります。私はこのように多岐にわたる泌尿器科の分野に興味を持ち入局するに至りました。後期研修は主に慈恵医大の本院と分院(第三病院・柏病院・葛飾医療センター)で行われます。本院では新しい医療がいち早く取り入れられています。特に前立腺癌の症例数は全国一であり、手術だけでなく小線源療法や高線量率組織内照射が盛んにおこなわれています。最近では凍結療法も導入されました。分院はいずれも500床以上ある地域の中核病院であり、一般的な診療知識・技術と同時に、高度な治療も学ぶことが出来るのが特徴です。 慈恵の泌尿器科は、他大卒業だからといって疎外されることはなく、医師同士の雰囲気はとてもよく上級医との縦のつながりが密接です。 何といっても、教授がレジデントの声を真摯に聞いて受け止めてくださる、この環境は日々勉強で非常に充実しております。 とはいえ、ガス抜きも必要です。本院は港区にあり六本木、麻布十番、銀座がすぐそばです。溜まったストレスはすぐに解消できますよ。笑 言葉では伝えきれない魅力が慈恵医大泌尿器科にはあります。 是非私達と一緒に働いて見ませんか?

栢野 想一郎

初めまして。 慈恵医大卒業して、他の病院で研修して慈恵の泌尿器科に入局することになりました栢野想太郎です。 忙しいながら、充実した日々を送っております。 泌尿器科は回ってみないとピンとこない科だと思いますので、少し紹介します。 前立腺癌含めた悪性腫瘍、移植、尿路障害、感染症、結石、不妊症、男性更年期など多岐にわたります。また、手技としても、開腹手術、腹腔鏡、ロボット、放射線、膀胱鏡など様々です。私はこのように多岐にわたる泌尿器科に興味を持ち入局するに至りました。 慈恵の泌尿器科は、非常に学術的にもアクティブでありながら、とても医師同士の雰囲気がよく、よく学びよく遊ぶをモットーに日々働いております。 是非私達と一緒に働いて見ませんか?