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新たな低侵襲治療の経尿道的前立腺吊り上げ術(ウロリフト)に関して
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新たな低侵襲治療の経尿道的前立腺吊り上げ術(ウロリフト)に関して
対象
経尿道的前立腺吊り上げ術(以下、ウロリフト)が2022年3月に本邦で保険適用となりました。
前立腺肥大症に伴う頻尿、尿意切迫感、残尿感、排尿困難など様々な下部尿路症状は薬の服用継続で改善する方も少なくありませんが、根治には至らず、症状が進行するリスクがあります。
米国では主に日帰り治療として2013年より導入され、治療後の症状の改善や、それに伴う患者さんの満足度は1週間程度の入院が必要となる従来の手術方法と同程度の評価を得ています。
当科では治療後当日のみ経過観察目的で一泊入院とさせて頂き、根治性のみならず、安全性を兼ね備えた医療を提供して参ります。
対象
下部尿路症状を伴う前立腺肥大症を有する患者さん
除外基準
著しく巨大な前立腺、または前立腺の膀胱内突出が顕著な場合(別の治療法をご提案します)
コントロール不良の糖尿病患者さん
担当医師が治療不適と判断した患者さん
方法
腰椎麻酔を行います。治療中、痛みはありません。
専用デバイスを経尿道的に挿入し、閉塞の原因となっている左右の前立腺葉をモニターで確認した後、計4-6個のインプラントを用いて、圧排、牽引します。
閉塞していた下部尿路が治療により拡張したことを確認した後、尿道カテーテルを留置し手術終了とします。
手術後に入院し、翌朝に尿道カテーテルを抜去し自力での排尿を確認した後、通常午前中に退院します。
急性期の合併症に、血尿、感染、疼痛、排尿時違和感、尿失禁、排尿困難(尿閉)などがあります。
退院後は合併症予防目的で、数日間の抗生剤内服、次回外来までウロリフト施行前より処方されていた前立腺肥大症治療薬を服用して頂きます。
退院後、自力での排尿が困難な場合があり得ます。その場合は尿道カテーテルを再留置させて頂きます。
ここでは動画にて、日本排尿機能学会理事である古田准教授がウロリフ トを具体的に解説いたします。治療法を選択する際にお役立てください。
外来
ご質問等ございましたら泌尿器科外来までお問い合わせください。
03-3433-1111
(代表)
担当 古田 昭(木曜午前・金曜午後外来)、五十嵐 太郎(月曜午前・月曜午後外来)