おかかりになる前に

1.セカンドオピニオンをご希望の方

1.セカンドオピニオンをご希望の方

すでにおかかりの施設で診断が下され治療方針が示されたにもかかわらず他の施設の医師の意見をおもとめになることをセカンド・オピニオンといいます。セカンド・オピニオンをゆったりと時間をかけてお受けになれるよう慈恵医大ではセカンド・オピニオン外来を設けております。すべて予約でおこなっておりますので慈恵医大医療連携室(03-5400-1202)までご連絡ください。

→詳しくはこちらをご覧ください。

2.すでにおかかりのホームドクターの招待状をお持ちの方

すでにおかかりのホームドクターの招待状をお持ちの方

紹介状をお持ちでない方でも慈恵医大におかかりになれますが、すでに他の医療機関におかかりの方は紹介状を用意していただくことをお勧めいたします。紹介状が当科へおかかりいただいた後の治療に大変役立ちますし、紹介状をお持ちの方の初診料はお持ちでない方よりお安くなるからです。

3.慈恵医大付属の4病院の治療内容は異なります。

慈恵医大には4つの附属病院がありますが、各々の地域の特殊性などから同じ泌尿器科でも治療内容が多少異なります。したがいまして、ご希望の治療が受けられないことがあります。主な治療内容の相違点を表にお示しいたしますので、ご注意ください。

本院 葛飾医療
センター
第三病院 柏病院
前立腺がんに対する腹腔鏡手術 ×
前立腺がんに対する小線源治療 × × ×
体外衝撃波砕石術 ×
女性排尿ケア外来 × × ×
尿路結石に対するレーザー手術 ×
腎がんに対する凍結療法 × × ×
小児泌尿器科外来 × × ×

4.前立腺がんに対する小線源療法をご希望の方

前立腺がんに対する小線源療法は手術療法に比べ体の負担が少なく、また内分泌療法に比べ副作用が少ないことから近年注目されています。小線源療法を希望され当科を受診される方も増加しています。 小線源療法は以下の条件を満たす方のみが対象となり、それ以外の方にはできませんので当科におかかりになる前に主治医の先生にご確認いただくことをお勧めいたします。
前立腺がんに対する小線源療法をご希望の方

病理検査でがんの性質がおとなしい場合
専門的にはグリソン・スコアというものがあります。このグリソン・スコアは2~10点まであり点数が低いほどおとなしいがんであることがわかっています。小線源療法はこのグリソンスコアが7点以下の方に勧められますが、8点以上の方もご相談はお引き受けしています。
がんが前立腺の中にとどまっている場合
前立腺がんが大きくなり前立腺の外側まで発育していたり、前立腺周囲のリンパ腺や骨に転移があるような場合にはおこないません。

5.緊急性がない病気であるとき

夜間などに急に具合が悪くなりあわてて病院におかかりになる方がいらっしゃいますが、以下のような場合にはおかかりになる前にまず次のような処置をしてみてください。

膀胱炎のような症状であるとき
尿をしたときに痛みがある、尿をしたあとにまだ尿が残っているような感じがある、尿が近いなどといった症状は典型的な膀胱炎の症状です。夜間に症状が起きた場合にはあわてず、まず水分を多くとるようにしてください。ジュース、お茶などアルコール以外の水分でしたら何でも結構です。これにより尿の量が増えて膀胱に住み着いた細菌を洗い流すことができます。また、下腹部を暖めると症状は和らぎます。そして夜が明けてからお近くのホーム・ドクターにおかかりいただくことが便利だと思います。膀胱炎の治療は全国どこでも大体同じだからです。
尿路結石の痛みであるとき
尿路結石は日本人の11%が一生に一度は経験するありふれた病気です。一度経験された方の再発率も10年間で60%と繰り返しやすいことが特徴です。すでに尿路結石を経験された方で同じような痛みがおこった場合にはまず痛み止めの座薬を入れお腹を暖めることをお勧めします。ご自宅にいらっしゃる場合にはお風呂にお湯をためて座薬をいれてからお湯に浸かるとほとんどの方は30分ほどで痛みが楽になります。したがって、尿路結石を経験された場合、おかかりの先生から痛み止めの座薬を処方してもらい冷蔵庫に保存しておくことが肝心です。