・血尿
ほぼ全員にみられます。血尿の程度によっては再度手術室で内視鏡的に止血します。
・発熱
多くの場合、術後2~3日間発熱します。時には38℃以上の高熱が出ることがありますが、通常、抗菌薬を予め投与しますので大事には至りません。
・疼痛
多くの場合、術後2~3日間疼痛があります。このときには鎮痛剤を使い疼痛を和らげます。
・逆行性射精
射精の際、精液が尿道から外に出ず膀胱の方に逆行する現象です。
経尿道的前立腺切除術(TURP)では50~80%の頻度でおこります。
精液は尿道からは出ませんが射精感は多くの場合保たれます。
・TUR反応
手術は灌流液という液体を内視鏡から入れながらおこないますが、大量の灌流液が体内に吸収されると、血液が灌流液で薄まり電解質異常がおこります(低ナトリウム血症)。通常は、点滴治療で補正されます。
なお、生理食塩水を潅流液として使用する場合、この反応は起こりません。
・尿失禁、尿閉
・血管系合併症(肺塞栓症、深部静脈血栓症など)
・その他
経尿道的前立腺切除術(TURP)の入院期間と費用
通常、術後4~6日目頃に退院となりますが、 病状・術後経過により個々の患者さんで違いがあります。
入院・手術に伴う費用については健康保険が適用されます。